【音楽家・梨楓のエキサイティングフィッシングリポート】
  
vol.3 イカダ釣りに初挑戦
          レポーター:二家本 梨楓

■すっかり夏ですね 日焼け対策してますか?■

「ミスターサマータ〜イム♪探〜さないで〜♪あのこ〜ろの〜私を〜♪」って曲、覚えてますか?サーカスが歌って大ヒットした曲「ミスターサマータイム」です。
 
今、梨楓のポータブルMDプレイヤーはこの1曲を鳴らしっぱなしです。だってこの夏のPEEK・A・BOOの課題曲なんですもの。
 
しかし、もう本当にサマータイムですね。暑いよう。私はすでにスルメ状態。水分を摂っても摂ってもノドカラカラです。
 
こんな夏に欠かせないのが日焼け止めクリーム。あの真っ黒な大ちゃんでさえ塗ってるんですよ。皮膚ガンは恐いですからね。皆さんも日焼け止めを使う方がいいですよ。

■また大ちゃんにだまされちゃった■
 
さて今回お邪魔したのは長崎県の下五島。福江市から車で50分ぐらいの所に位置する玉之浦です。大ちゃんと梨楓は、いつも通りに最終の新幹線で博多に到着。
 
「さあ、これから長〜い車の旅だぞ」と思っていたら「今日は博多に泊るぞ」と大ちゃん。
「え〜、間に合わないよ」
 「長崎からジェットで行くんじゃけ、大丈夫なんじゃ」 
「へぇ〜」では、ホテルでゆっくりしますか。
ということで、朝の4時まで仮眠をとり、いよいよ出発です。いつも移動の車を運転してくれる宮田カメラマン。今回も快調なハンドルさばきで、港に到着。ん?「なんで港なの?飛行機は?」「さあ、ジェットに乗るぞ〜」 

また、騙された。大ちゃんは、いっつもそうなんですよ。

■快適なイカダ釣り場で気分は上々なんだけど■

ま、気を散り直して、海を走るジェットに乗り込みましよう。目指せ玉之浦。今回はイカダ釣りに初挑戦で、ワクワクなんです。
 
到着したのは、玉之浦湾の養殖イカダに隣接するトイレ付きイカダ。足場も良いし、快適快適。気分上々。
しかし、いざ釣ろうとしたら、困ったことが。今まで経験したことがない程、深いんです。いつものタナは竿1本とか2本とかだけど、ここは海の色が違って見えるほどの深さなんです。すると「安心せい。養殖イカダにエサをやり始めたら、底の魚も浮いてくるけぇ」と大ちゃん。
よし。じや、いつも通りに梨楓食堂を開店しますからね。
 
私がマキエを作ろうとしたその時
「きたきたきた〜」の声。なんと1投目から大ちゃんに良型のクロがヒットです。「イカダ、ブラボーッ!」みんな一気に盛り上がります。
 
今回の私の初挑戦はイカダだけじやないんですよ。エサがいつもの生イキくんじやなくって、生イキダンゴなんです。しかし便利なエサがあるものですね。すでにダンゴの形になってるんですよ。
 
今回はタナが深いこともあって、生イキダンゴは2〜3個まとめてつけます。もうこれだけで重い。最近仲良くしている全層ルート君が猛スピードで落ちていきます。何もかも初挑戦。そんなに上手い具合にはいきません。
 
苦戦する刺不楓の横では「またきた〜」と釣りまくる大ちゃん。クロ、アラ、アラカブ、アジと大漁大漁。
「おい梨楓。わしはもう手が痛いで」と師匠。そんな、うらやましい。
 
梨楓なんてハリスを5号にして大物に備えているのに、釣れるのはアジゴばかり。宮田カメラマンには「アジゴ釣っても撮らんけーの」と言われる始末。シュン…。
 
「お前、いつもの感覚で糸出しょったらダメで。とにかくタナをしっかり取れよ。底よりやや上で止めときや絶対食うんじゃけ」。
 
そんなこと言われたって、底が見えるはずもない。悩んでいる梨楓をほったらかして、阿保D、宮田カメラマン、音声の横田君が何やら盛り上がってます。

■気分は漁師のアジゴすくい■

「梨楓、これ見てみい」
 阿保Dに呼ばれて行くと、ビニール袋にアジゴが大漁。
「どうしたんですか、これ?」
「マキエで寄ってきたヤツを網ですくったんよ」 
ああ!その手があったか。よっしや、私もやるぜ。やったるぜい。気分は漁師です。
 
アジゴが集まつてくると阿保Dが「今だ」と声をかけます。私はその瞬間「はいっ」と網を上げます。
2人のコンビネーションでアジゴ大漁!。なにせ、マキエを撒けば海が真っ黒になる程たくさんのアジゴが寄ってくるんですもの。

「わーい、わーい」と喜んだのも束の間「何しよるんじゃ、お前は」と大ちゃん師匠が一喝。これで漁は中断です。

■最後は梨楓にもマダイがヒット■
 
ここで大ちゃんが「活性が下がってきたのう。移動しようか」と言います。「夕まずめの2時間、上手くいけばまた大漁でー」と、大ちゃんはもうご機嫌。よく考えたら「大ちゃんの釣りに行こう」に私が参加して初の大漁じやないかしら?。
 
そして移動した先は、玉之浦の山の裏。竹で組んだイカダです。ここの水深は竿2本ぐらいだそうです。
 
これなら梨楓のレストランにお客さんが入ってくれそう。早速ポイントを決めてエサを作ります。
 
「ピッチャーふりかぶって、投げました」ビュ〜ン。ゴン。
「ごめんなさ〜い」
 
梨楓ったら、勢い余って向かいのイカダでカメラを構えてた宮田カメラマンと横田君のそばに直撃。
 
「練習しでからにしろ〜」
「ハイ〜」

向かいのイカダまでは竿1本半。そのイカダの際を狙っている私。こういう場合、どうしたらいいんだろう?。
 
「いつもみたいに糸を出しながら竿を振っちやイカン。竿1本分の糸を先に出しておいて振り込んだら、ジャストのポイントに落ちるじやろうが。頭を使えよ」と大ちゃん。なるほど。
 
「え〜い」今度は大成功。
「そうじや。投げてから糸を出す。タナが浅いんじやけ、出し過ぎたら根掛かりするで」「了解」と言ってると、糸が張りました。
 
「あれ、もうアタってる?」
「そうじゃ。じゃがの、オキアミならすぐに合わせてええが、ダンゴじゃけーの。ダンゴを魚が食べよるとこを想像してみい。魚の口がハリに近付くまで待てよ」と大ちゃん。
 
そっか。そうだよね。いくら大きな魚でも、食べきるのには時間がかかるよね。「今だ、合わせろ」「はい!」上がってきたのはマダイです。
 
「やった〜」ダンゴ釣り大成功。これに調子づいた私と大ちゃんは、マダイやチヌの大豊漁。
 
そして翌日、今度は玉之浦の磯釣りです。期待は充分。
しかし、予想に反して釣れません。
師匠の大ちゃんでさえ、全く竿が曲がりません。
おかしいな…。はっ、まさか。磯からイカダに浮気をしたから〜?。
 
「しのび〜寄る〜ささ〜やきに〜♪振り向いたあの日の♪ひと時のあやまち♪」。
 
まさに、ミスターサマータイムの歌詞の通り、イカダの誘惑に負け、磯から浮気してしまった私たちへのバチかしら…。
 
そんな中、宮田カメラマンが歌ってくれたのは、ナゼか「同期の桜」でした。

          (広島市在住)

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